【スペシャル座談会】SitecoreMVPに聞くMVPの心構えとは?

―――この度はSitecore MVPアワード受賞おめでとうございます!今回はMVPを受賞された3人に座談会形式でお話を伺います。まず最初にそれぞれの自己紹介を教えて下さい。

Takashi

開発者としてキャリアを積んでネクストスケープに入社して5年目です。ネクストスケープに入社後、Sitecoreで開発されたWebサイトの保守を担当していましたが、今はSitecoreを使った新規開発案件に携わっています。

Atsuo

6年ほど前にネクストスケープに入社しました。入社まではずっとシステム業界で、大手商社系SIer、Web制作会社を経験しましたが、Microsoft系の技術力が高いということでネクストスケープに応募しました。

入社当初は大手音楽企業案件のPMやアーキテクトを経験し、全般的なSitecore導入のメイン担当を務めました。2011年からSitecore MVPに選ばれ、日本人初の受賞者のうちの一人になり、今年で日本で唯一の五年連続の受賞者になりました。



Yoshihisa

私はMicrosoft系の技術をメインとする会社を経て、Linux、オープンソース系の会社を経験しましたが、やはりMicrosoft系の技術が好きだと確信したのでネクストスケープに応募しました。入社してからSitecoreに携わり、今年で三年連続Sitecore MVPを受賞しています。



―――Atsuoさん、YoshihisaさんはSitecore MVPを連続受賞されていますが、日々で心掛けていることがあれば教えて下さい。

Atsuo

Sitecoreに関する情報は日本にはあまりないので、海外のサイトを検索したり、Sitecore社の社員さんから直接話しを聞いてキャッチアップしたりして、新しい情報を手に入れるために常に情報収集をしていますね。

Yoshihisa

Sitecoreの公式ドキュメントはあまりないので、私も積極的に情報収集をしています。情報収集する時は「楽をするための苦労をいとわない」ということを大事にしていて、どんどん調べて自然と中身を掘り下げる形になりました。



―――Sitecore MVPだけが参加できるサミットがあるようですが、どんな感じですか?

Yoshihisa

私はバルセロナで行われたサミットに参加しました。その時は、知り合いはいなかったのですが、初日のディナーでみんなでカクテル作ったり、MVP同士の交流もあり各国のMVPと仲良くなりました。

翌日のイベントでは、数人のチームにわけられて、意図的に不具合が仕込まれたSitecoreのページの問題を解決するゲームが用意されていたり、色んな人と触れ合う機会がありました。海外ではSitecoreに詳しい人も多いので、熱い情報交換もできていい刺激になりました。

Atsuo

マイアミで行われたサミットに参加したのですが、現地でSitecore社員と会うのが面白かったですね。非公表情報の共有や、ディスカッションしてくれたりと、サミット自体はMVP同士、仲良くなる機会を与えてくれるいい取り組みだなと思っています。



―――Takashiさんは今回が初めてのSitecore MVP受賞ですが、ご自身のどういった点が評価されたと考えていますか?

Takashi

具体的になにが評価されるのかは公表されていませんが、Sitecore社の方々とのやり取りを頻繁にしたり、バグ報告をしたり、二つの大型プロジェクトでリーダーとして関わったことが評価されたポイントだったのではないかと考えています。Sitecoreの構築経験が長かったことも影響しているかもしれません。



―――TakashiさんはSitecore MVPになってから、心構えが変わった部分はありますか?

Takashi

Sitecore MVPは「技術コミュニティに貢献しているエンジニアの賞」だと聞いているので、これまで以上に情報発信に取り組んでいこうと思いました。受賞後、社内教育用のSitecore資料も完成させることができ、使用頻度が高いメンバーには助かった、といった声をよく頂いています。

Yoshihisa

私はバルセロナで行われたサミットに参加しました。その時は、知り合いはいなかったのですが、初日のディナーでみんなでカクテル作ったり、MVP同士の交流もあり各国のMVPと仲良くなりました。

情報共有といった点では、Sitecoreを使って開発している方々からネスケラボ(ネクストスケープのブログ)が役に立っているという話もよく聞きますね(笑)。



―――Sitecoreの良さや、面白さについてぜひ教えてください

Takashi

機能が多いところが面白いですね。CMSだけでなく、マーケティング機能がついてる、という所が気に入っています。パッケージ化もされているし、一から作るよりは、使えるようになるまでの期間が短いのも、お客さんにとっての利点かもしれません。

Atsuo

Sitecoreはグローバルで評価されている先進的な製品なので、デジタルマーケティングのトレンドを追いかけることができますね。

Yoshihisa

Sitecoreは全網羅的な機能が提供されていますね。使えるパーツをどう組み合わせて提供するか、エンジニア的に組み立てる面白さがあります。やろうと思えば何でもできます。

あらかじめ様々な道具があり、どうチューンアップしていくかという面白さがあると思います。Sitecoreは、F1カーによく例えられますが、色々チューンアップができるけど、使いこなすのが難しいです。そういう面では、ネクストスケープはSitecore社の日本法人立上げ当初からパートナーとして構築しているので、過去の経験や培ったノウハウがあり、社内で様々な問題を解決できるという点は大きいですね。



―――今、気になっている技術、追いかけている情報について教えてください

Yoshihisa

今はWeb技術に注目しています。Web技術はもうOSと言ってもいいぐらい多機能になってきていて、面白い物もどんどん上がってきているので、楽しみながら取り組んでいます。

Atsuo

私は機械学習、DDD(ドメイン駆動設計)ですね。両方とも難しいし、なかなか理解しづらく、完璧には使いこなせていないのですが、社内でこういった新しい技術が好きなエンジニアが多いので、情報を共有してもらい刺激をもらっています。使い方はまだ未知数な所もありますが、将来的にはスタンダードになるのではないかと思っています。

Yoshihisa

Sitecoreは全網羅的な機能が提供されていますね。使えるパーツをどう組み合わせて提供するか、エンジニア的に組み立てる面白さがあります。やろうと思えば何でもできます。

マーケティング機能をもっと使いこなせるように、データの見方を勉強したいと思っています。最近は統計学について、本を読んだり、調べたりしています。



―――もし、ご自身が今20代だったとしたら、どんなことを取り組んでいると思いますか?

Atsuo

今の時代に適したアーキテクチャで綺麗なコードを書くことをやっていると思います。ITエンジニアとして経験を積んでいくと、自然と上流側になっていくのですが、今でも若い頃に培った思考力は役に立っています。

汚いプログラムに出会っても、考え抜いて作り替える作業はパズルの様で楽しい工程ですし、それを繰り返すことは将来の糧になっていきます。なにか一つを極めることができれば、他の仕事にも応用できると考えています。

Yoshihisa

今、世の中が転換期になっているので、コーディングだけの世界じゃなくなっていくと思っています。世の中の流れとして今後は、パッケージを極めること、お客さんの事をきちんと理解して最適なシステムを作ること、が必要になっていくと思っています。

前者は統計学とか知識的な面、後者は人とのコミュニケーションが重要になってくると思っています。今後パッケージは海外から日本にどんどん入ってくると思うので、今は知識とコミュニケーション両方鍛えていくことで、近い将来にも対応できて、かつ海外でも通用するエンジニアになっていけるのではないかと考えています。

あとは英語ですね、技術ドキュメントがほぼ英語ですし、日本市場は今は大きいけど今後縮小していくと、日本語に翻訳される情報も減っていくと思うので、今のうちに取り組んでおいて損はないです。

Takashi

お二人と同じ意見です(笑)。5年前を振り返って考えてみると、若いうちは色々興味持ったことに取り組んでいけばよいのかなと思います。開発者としてのキャリアを始めたばかりの頃を思い起こして、今でも財産になってるのは、プログラムはこう書くとこうなるといった表面的なことではなくて、なぜこうなるかといったところまで掘り下げて調べていた時期がありました。

掘り下げるほどさらに堀りようがあり、本質に近いところまで行けますし、深い部分が分かると、たとえ表面的な所が変わっても対処できるようになるので、一つの所で終わらずになぜ?なぜ?と、本質の所を理解するのが大切だと思ってます。



―――エンジニアとしても、Sitecore MVPとしても、これから先どのようになりたいと思っていますか?

Takashi

今までは興味があったものをとにかくやり進んできた感じでした。「人の役に立つエンジニアでいたい」と思っているので、きちんとお客様が求めてるものを作れて、形にするということをこれからもやっていきたいなと思います。

Yoshihisa

新しい技術も出てきていますし、まだまだできることはあるかなと思っています。お客様に密着してやっていきたいですね。お客様に張り付いて、何を求めているか理解しながら、お客様が本当に欲しい物を作っていきたいです。

Atsuo

ITサービス業という点では他社と似ていますが、ネクストスケープはSitecoreやAzureといった新しい技術を率先して取り入れる所が強みだと思うので、そういった強みを自身の『エンジニア力』の成長に活かしたいですね。

新しいソリューションの開拓においては最初は大変な所もありましたが、小さく積み重ねていき、今は同業他社に対して「こういうやり方もあります」といった提案やアドバイスができるようになってきました。技術はまじめにコツコツ取り組めば、結果が伴ってくると思います。

ネクストスケープはお客様との距離が近いので、お客様に寄り添ったものを作れればと思っています。



プロフィール

Atsuo ネクストスケープ入社後大手音楽企業案件のPMやアーキテクトを経験し、全般的なSitecore導入のメイン担当を務めた。2011年からSitecore MVPに抜擢され、日本人初の受賞者のうちの一人になる。今年で日本で唯一の五年連続の受賞者。


Yoshihisa ネクストスケープに入社後Sitecoreに携わり、今年で三年連続Sitecore MVPを受賞。海外の技術者との交流も積極的に行う。


Takashi 今回がSitecore MVP初受賞。ネクストスケープ入社後Sitecore Webサイトの保守や新規開発案件、社内教育用のSitecore資料作成に携わる。


(2016年3月現在)